金利ってなに?
金利と景気の関係性は?金利変動が株価などに及ぼす影響は?など
金利の概要を把握し、その仕組みを理解し投資判断に活かしましょう。
金利とは?
■定義
金利とは、お金の貸借関係の中で借手から貸手に支払う手数料。
金利の利率とは、1年間お金を借りた場合の元本に対する割合です。
例えば利率10%で100万円を1年間借りたとすると、その金利は10万円となり、
借手は貸手に対し元本含めた110万円を返済することになります。
■種類
金利は様々な観点により分類ができます。
観点①利子率の変化
貸借関係の中で設定した金利の利率が市況に応じ変化するものは変動金利、
市況に関係なく利率が一定のものは固定金利です。
観点②金利の設定主体
政策金利とは日本銀行が景気や物価安定を企図し設定する金利で、
市中金利とは、日本銀行以外の金融機関と借主の需給関係により
設定される金利です。
観点③お金の貸出期間
返済までの期間が1年以内を短期金利、1年超を長期金利といいます。
金利と景気の関係性は?
■景気と金利の関係性
景気と金利には、下図のような関係性があります。
右側、好景気の時は、消費が拡大し、拡大した消費に見合った供給を予期し設備投資の拡大がなされる。そうして資金需要が増えると、高い金利でも資金を借りようとするため、金利が上昇します。
一方、左側、不景気の時は消費が落ち込み、企業側も設備投資に悲観的になるため、資金需要は縮小し、金利が下落します。
■日本銀行による景気のコントロール
日本銀行は金融政策の一環として、政策金利を調整することで、景気の持続的・段階的な拡大を目指しています。例えば、不景気の時は、消費/投資を加速させ、景気の好転を目指そうと政策金利を下げます。
金利変動が債権価格・株価格に及ぼす影響は?
金利の変動と債券価格、株価には一般的に上記のような関係があります。
例えば、金利の継続的な上昇がある場合、金利上昇前の債権は売られるようになり、債権価格が下落します。すると、安くなった債権を買おうと、株式市場から債券市場への資金の流れ込みが起き、結果的に、株価が下がり、債券価格の上昇が見られます。
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